今日は、昨日に引き続き、決算審査特別委員会環境分科会の報告を致します。昨日は午前に環境局、午後は港湾局でして、本日は港湾局関係に対しての質問の内容を記載します。
【末永】はじめに、港湾整備事業特別会計1款2項3目東扇島コンテナ機能施設整備費の、東扇島コンテナ事業推進費について伺います。タイ航路誘致に向けたポートセールスについてですが、先般の代表質問等でも答弁があり、要望が多数寄せられている事業であります。具体的には、9節旅費の支出済額280万6930円のうちの特別旅費187万5642円の使い道について質問したいと思います。
平成27年度決算によると、特別旅費における予算額は439万2000円、決算額は335万6580円、不用額は103万5420円。予算額の約1/4ですね。

平成27年度と平成28年度を比較すると、平成28年度は、特別旅費の不用額が137万3938円も増えています。
それにもかかわらず、平成29年度予算には645万2000円も計上されています。平成28年度予算は605万3000円ですから、39万9000円も増額されています。不用額がなぜこれほど増えているのか伺います。
【答弁1(誘致振興課長)】
特別旅費等についての御質問でございますが、
平成28年度は、新規航路誘致に向けた取組をはじめ、船社や荷主等の関係機関との連携強化、新規顧客の開拓などのポートセールス活動を国内外で実施いたしました。
特に海外においては、川崎港と既存航路で結ばれている都市を中心に、中国・上海、青島やタイ・バンコク及び海外友好港である中国・連雲港港やベトナム・ダナン港において、荷主や船社へのポートセールス活動を計5回実施し、特別旅費、海外旅費として187万5,642円を支出しております。
なお、予算と決算との差額につきましては、当初、航路開設直前の海外ポートセールスを行うことを想定していたものであり、現在、海外における情報を基に国内荷主や船社との調整に注力しているところでございます。
【末永】当初は海外へ赴いてポートセールスを積極的にする予定だったが、戦略的にまず国内企業等に働きかけ、国内固めを、ということですね。理解できました。

【答弁2(誘致振興課長)】
ポートセールスにおける課題等についての御質問でございますが、
川崎港コンテナターミナルを利用する場合の、荷主からの要望や課題である海上運賃、所要日数、輸送品質等の条件やそれに伴う貨物量を把握しつつ、複数の船社と意見交換を行っているところでございます。
【末永】今後の新航路誘致にむけたアジア戦略についてはいかがですか。
【答弁3(誘致振興課長)】
新規航路誘致に向けたアジア戦略についての御質問でございますが、
新規航路誘致に向けたポートセールス活動の内容、特にタイ航路誘致に関する取組みにつきましては、冷凍冷蔵倉庫が集積している東扇島地区の多くの荷主から要望がなされており、荷主等の協力を得ながら、船社との調整を行っております。
こうした中、タイからのコンテナ貨物だけで航路を誘致することは難しいため、途中の寄港地として想定される、中国・華南エリアやベトナムなどのアジア地域内のコンテナ貨物の集貨、輸出入貨物の確保が、非常に重要であることを認識して取組んでいるところでございます。
引続き、船社や荷主等との連携を図りながら、海外におけるポートセールス活動にしっかりと取り組むとともに、国内におきましても、既存航路の安定と新規航路誘致に必要な顧客獲得を目指して、荷主等へのポートセールス活動を進めてまいります。
【末永】タイ航路等、新航路を誘致するためには、今後、何度も何度も現地へ赴き、営業活動をするほかありません。「稼ぐ川崎市」になるためには営業に使う費用は惜しまず使うべきです。そして成果を得る。大事なことだと思いませんか、取組姿勢を港湾局長に伺います。
【答弁4(港湾局長)】
ポートセールスに対する取組姿勢についての御質問でございますが、
海外旅費をはじめ、ポートセールス活動を行っていくための必要な経費につきましては、荷主や船社との調整を行っていく中で、適切なタイミングで海外でのポートセールスを実施するなど、適正な経費の支出を考えております。
航路誘致は、本市に立地している企業の競争力強化等に繋がるものであり、積極的に取組んでまいります。
これまでも、官民一体となって「川崎港戦略港湾推進協議会」とともに国内外におけるポートセールス活動を実施してまいりましたが、今後も更に民間との連携を図って進めてまいります。
【末永】次に、9款2項2目港湾改修費について伺います。
緊急物資輸送路の液状化対策についてですが、川崎港東扇島には、首都圏における災害時に、重要な役割を担う基幹的広域防災拠点が整備されています。このため、基幹的広域防災拠点と市街地を結ぶ緊急物資輸送路は大変重要です。震災時に緊急物資輸送路の機能を確保するための対策について、平成28年度の実績ならびにその内容と効果について伺います。
【答弁】
川崎港の防災・減災対策における緊急物資輸送路の液状化対策についての御質問でございますが、
はじめに、平成28年度の実績につきましては、全体で6工区のうち、千鳥町1工区 、東扇島2工区の合計3工区の工事を行っております。
次に、内容及び効果といたしましては、緊急物資輸送路に埋設管が横断している箇所を対象に、コンクリート版を設置し、液状化現象による段差を抑制することにより、緊急物資等の市街地への円滑かつ確実な輸送を確保することでございます。
なお、今後の予定といたしましては、平成29年度に、東扇島において2工区の工事を実施することとしており、残りの1工区につきましても、適切な時期に工事を実施してまいります。
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